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10月31日 曇り アメマス MAX 57 cm
<< 遡上アメマスを狙う >>

 前日の土曜日は山岳渓流で釣りまたキノコ狩りに勤しみ、素晴らしい紅葉を愛でる事が出来た、そして10月最後の日曜日に以前友人に教えてもらった川へ、余裕があれば行く事を画策していた、週一日しか休みの取れない状況では、普段から近くの良く知り得た渓流を回る事ばかりで、気持ちにも余裕が無くなかなか他の区域に行く事が出来ないのがのが実情なのである、そして今回はその余裕が出来た。

 今回の向かった所は、その友人が道南の平野河川と題して、年に数回訪れレポートしている川である、私は3年前に一度同行させてもらったが、その時はタイミングが合わなかった様で、その時はアメマスの姿を見る事は出来なかった。

 前に来た時と同じ場所に入ろうと国道から外れ、細い道路へ入る曖昧な記憶を辿ったが、曲がる方向を一つ間違え反対方向へ、途中で気づき戻り砂利道に入り入川箇所にたどり着いた、タックルを持ち川へ向かって歩く、川へのアプローチは楽で車停めから20メートル程である。

 川に近づくと賑やかな音に気づく、川を覗き込むとそこにはアキアジの群れが川底を盛んに掘り返し、産卵床を作っている最中であった、友人のHPにはアキアジが群れを成して遡ってくる頃がベストでは無いかとレポートされている.




 少し期待感を持ち川に降り立つ、アキアジを避けるようにルアーをアップクロス気味にキャストしてリトリーブ、するとアキアジの群れの中からコツコツ当たりを感じる、そこは瀬で比較的浅く砂利床である。

 それは底に当たる感覚とは少し違うのが判った、同じラインをトレースするようにもう一度ルアーをキャストする、今度はチェイスする姿が確認できた、間違いなくアメマスの姿である。

 その直後それはルアーを捉えたが左右に首を振られ敢えなくフックアウト、次は少し位置を変えキャストしたゴンゴンと当たり今度は完全にのった、バレないように慎重によせランディング、30中盤のアメマスでコンディションは抜群に良かった。




 その後上流へ向かいアキアジの群れから外れた、倒木があり少し深みの有る場所に出くわす、如何にもと言った雰囲気のポイントである。

 ストラクチャーのギリギリにルアーを送り込み軽くトィッチを入れる、リトリーブ中にそのストラクチャーの中から影がスーッとルアーに興味をしめしてきた。

 二回目三回目とルアーを送るが反応なし、諦め掛けて今度はストラクチャーの更に上にキャスト、ルアーを静かに流れに乗せターンさせた瞬間、ラインにテンションが掛かりロッドを通し衝撃が手に伝わる。

 ロッドでいなしつつ寄せて無事ランディングする、魚体は50を少し超え金色っぽい体色をしていた、今回このサイズが釣れるとは期待していなかったので正直嬉しかった。



 その後更に上がっていく、しかし一回だけ反応が有ったが釣れる事は無く折り返す事にした。



 最初の反応が有った場所に戻り、対岸の木の枝が少し被さった所を狙いキャストすると、それが一発でフッキングした、今度は30後半のアメマス、それからアキアジの五・六匹の塊の後方からも数匹出る、バラシも数匹あった。



 しばらくそんなやり取りをして反応も無くなり、今度は少し下流へと降りていく、そこにはちょっとしたプールがあり、その一番下方にルアーが行った瞬間いきなりロッドが弧を描きラインを引き込んだ。

 そいつはパワフルに走りなかなか寄ってこない、アキアジが掛かったかと思ったぐらいだ、良く見ると間違いなく魚体側面には白斑が見える。

 水面に顔を出すと力尽きたのか徐々に寄ってきた、そしてラインを持ち一気にランディング、足下に横たわったのは57のまだ遡上間もないと思える、グリーンがかった背を持つアメマスであった。



 パワフルなファイトの余韻を手に残し、私はこの川を後にした。

 アメマスの居る区間は距離にして500メートルほどである、アキアジの群れの中に入っているのはおそらく、アキアジの産卵を狙ってイクラを捕食する為に居るのだろう、ただ大きな個体は見えなかった、50UPのアメマスは2本ともアキアジの群れから大きく離れていた、これが何を意味しているのか私には解らないが、この時期に道南でアメマスを狙うにはアキアジの産卵を狙うのがアメマスに出逢える近道だろうと思う。


Mountain stream fishig
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