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キノコと渓魚 秋の渓流

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 9月20日~11月14日

 渓流の水が冷たく感じる9月下旬、少しずつ黄色み掛かった葉が緑一色の山の木々に混ざり始める季節、流れから目をそらすと倒木に色々な傘を開いたキノコが見える季節でもある。

 この頃は春同様に背にリュックを背負いながら渓流を歩き、キノコを見つけては止まって袋を取り出し詰め背負い、また渓流を歩く釣りとなる。



 9月20日晴れ

 初秋の四目釣り、魚は小ニジがメイン、キノコを採りながら遡行していく、ヤマメも婚姻色をまといはじめ水の中も秋色に。

 オショロコマ、イワナ、最後にこの渓では少し大きめ(大きめと言っても30程)が釣れる、突き当たりのゴルジュ帯を抜けられたのは数年ぶり、その奥も気になる所だがこれ以上の遡行は無理で引き返す。

 キノコの収穫はボリボリと少量のナメコ、そのナメコが意外と早く出ていて驚いた、渓を後にして別の離れた林道でラクヨウを採って初秋の収穫を楽しんだ。



<ヌメリスギタケモドキ>

<ナメコ>

<ボリボリ>

<ブナハリタケ>

<ラクヨウ>

<ホコリタケ>

<上のゴルジュ帯を抜けた先の小滝>

 9月21日晴れ

 この日はshinya氏Hirishi氏が秋の渓流を同行してくれた、そして向かった場所は9月5日に釣果が良かった流域に入ることにした、早朝に林道を奥まで詰め上がりゲート前に止め三人で最上流を目指して行く、そこはイワナのみの世界、そして季節は9月末である、前回の時よりはやはり渋く魚の活性は低いし姿を未設魚も少なくなっている、それでも三人の釣り人楽しませてくれる魚は数多く居た、最後の折り返し地点では前回大きな魚影を確認したのだったが、この日は全くダメで姿すら確認できず景観だけを楽しんで引き返すことになった。

 次は中流域に入る、前回はアメマスが多く釣れてこの日も期待したのだが、意に反してアメマスの姿はあまり見えず残念な結果となった、前回のアメマス達はもう海に降りてしまったのだろうか、アメマスはやはり気まぐれな魚と思った釣りであった。



 9月22日晴れ

 三日連続に釣りをするのは久しぶり、この日は冒険して初めての流域なった。

 支流は以前によく行ったのだが、この日その支流に入ろうと思い向かったら林道の入り口でシャットダウンされていた、そこには立て看板がありゴミの不法投棄対策だの、監視カメラありだの書かれていたのだが、カメラが付いて居るようには見えなかった、林道にゴミが多く捨てられているのはよく見かける風景だが、そこを閉じたから不法投棄が減るわけも無く、捨てる奴は他の場所に行って捨てるだけだと思うなどと私個人が思ってもしょうがない、したらば本流に行きましょう、と言う経緯となったのだ。

 入渓してしばらくは石がゴロゴロとしていて良い感じであるのだが、いかんせん反応が無い遡行して行くにつれ岩盤底の渓相、そしてなめ滝の連続魚はそのチョットした深みに居る、時折良型がアタックしてくるがもう少しという所で引き返していく、その繰り返しをしてスレてしまう。

 それでもボウズは無く型を見る、でも不完全燃焼で別渓に行く、時間も午後になり先行者が居る、離れて上流に入るといきなり40のイワナが釣れてびっくり、このサイズ久しぶりだなぁーと感無量。

 そこからまだ上流を目指し遡行するがそれ以上の魚が釣れるわけも無く撤収となった、そして来年も同じ時期同じ場所をと密かに思っている。



<40UPのイワナ>

 10月4日曇り

 この日は完全にキノコ狙いそれもボリボリとムキタケ、小ニジの渓で惰性の釣りである。

 キノコの生える場所は大体決まっているので探しながら、上がっていき適当な所で引き返してきた。

 ボリボリはちょうど早出と遅出の中間ぐらいで、量は採れなかったが、とりあえず少量を確保、ムキタケはまだ暖かいので虫食いだらけあった、良いものだけ選んで収穫した。



<ムキタケ>

<ヌメリスギタケモドキ>

 10月25日曇り

 前日雨が降ったせいもあり水量が多かった、遡上アメマスを狙っての釣り結構この時期良い思いをしている流域だが、肝心な所では反応が悪かった感じであった、やはり雨の増水のせいであろうか、それでも少し濁り気味の感じでアメマスの活性は良いと思えた、一人での釣りなので少ない魚でも十分な釣果であった、ヤマメも多く残っていて意外であった印象を受けたね、自然河川は多く残してもらいたいと思います。



 11月1日晴れ

 この日はshinya氏Hirishi氏が晩秋の渓流を同行してくれた、前回と同じ渓流である、アメマスが残っていればと思っていたのだが思惑は少々ハズレた。

 ゼロでは無かったが、やはり遡上アメマスはやはりタイミングが肝であると感じた釣行であった。



<何を食べたのだが、はち切れんばかりの腹をしたイワナ。>

 11月14日曇り

 周囲の山を見回すともう木の葉は既に枯れ落ち、山肌が見える季節は晩秋である。

 ワイルドブラウンの渓、秋の締めでナメコを探しに行く、ナメコは毎年同じ木に出るのだが、例年採っていた倒木は二年前の大雨で流され何所に行ったかわからずじまい、昨年も何とか採れたが量は採れなかった、新たな木を見つけたいのだがなかなか上手くいかない、それでも今回辛うじてナメコの生えた倒木を見つけ持ち帰る事が出来た、そして今年のキノコ採りはこれで終わりとなりました。

 釣果の方は数も型もよろしくない、年々悪くなっている、ダムからの遡上も少ないのでどうなっていくのだろうね、特にブラウントラウトが好きと言うわけでは無いがここでは結構楽しませてもらっていたので、残念な気持ちであります。



<ナメコ>

<ナメコ>

<収穫したナメコ>

<エノキタケ>
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