ライン

 夏の終わりに

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 9月2日 曇時々晴 イワナ38㎝ヤマメ18㎝

 8月も終わり9月に入る、道南では局所的に降雨があったが16日以来まとまった雨が無い、しかも暑い日が続いている、今回は久しぶりのKEN氏との釣りとなった。そして心強いKEN氏が同行なので7月8日に羆の濡れた足跡を見て引き返した渓に入る事にした。

 当日の早朝待ち合わせのコンビニエンスストアへ向かう、約束の5分程前に着いたのだが既にKEN氏の車が停まっていた、挨拶を済まし食料と水を調達そしてKEN氏に行き先を伝えた、この時まで行き先を伝えていなかった、羆の気配があれば即刻引き返す条件付きではあるが。



 入渓地まで林道を走る道路状況は良く走りやすい、到着したのは5時を少し回った頃装備を確認して5時半に遡行開始、途中竿を出してみるが小さなイワナとヤマメが顔を出す、やはり本番は上流部と期待を膨らせながら遡っていく。



 そろそろと思った場所でも反応が無い、更に遡っても同じ、なんとか途中で良型のイワナを掛けたがそれっきり、こんな筈では無いと思い奥へ奥へと進む、そして終盤に近づくが状況は変わらない、結局そのまま通らずの函に行き着いてしまった、本来なら7時間以上かかる区間が4時間も掛からず到達してしまった、いかに釣れなかったかと言う証拠である、これも自然相手のことなのだが魚影を追う事がほとんど出来なかった、こんなに厳しい状況は全く想像出来なかった、これは落胆が大きかったお付き合い頂いたKEN氏に大変申し訳なく思った。



 どんなに釣課が無くても辛く長い帰りの遡行が待っている、体を下流に向けて歩みを進め始めた。

 途中3回の休憩を取りながら2時間半の川下りとなったが、無事何事も無く車にたどり着いたけど体力は使い果たした、足も痙る一歩寸前だった、しばし休息し時間を確認する、普通であればこれで帰宅となるのだが時間はまだ正午を過ぎばかりである、止めれば良いものを二人で次なる渓を目指した。




 流石に大移動はしない事にして選んだ場所は巨石越え、ここも渇水状態で結果的には良くなかったのだ、核心部に入る前にヒットポイントは限りなく0に近づいた為脱渓した、林道を20分歩くだけでようやっとの体力、二人とも限界まで歩き続けた一日であった。

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