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 夏が終わらない

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 8月19日 晴 イワナ28㎝

 お盆も過ぎたのではあるが真夏の暑さは続いている、この日は早朝に家業のメンテ予定であったのだが、徳前になってキャンセル、チョット中途半端な時間からの行動、連日のヒグマとの遭遇もあって見通しの悪い山深い所は敬遠した、比較的川幅が有り見通しの良い場所をと思い今年は初夏からよく通っている場所を目指した。

 自宅を出た時は曇っていたのだが山を挟んだこの渓付近は晴天であった、日差しが強く車から降りた時から暑く体から汗が滲み出る、そして車の周囲をブンブン飛び交う鬱陶しい奴らに大歓迎された、水に入ればこの鬱陶しい奴らも静かになるので手早くウェダーやらシューズ履きタックルを手に渓の流れに浸かる。


 ▲ 道南の清流 ▲

 この渓は入渓場所から全般的に河原が広く広がっているので、河原を歩くと直ぐに鬱陶しい奴らが群がって来る、アッ、そうそう鬱陶しい奴らとはアブの事でアブにも結構な種類があるようですが、だいたいうるさく纏わり付くのは大きいのと小さいのと二種類、大きいアブは体の回りをブンブン飛び回ってうるさいが刺すまでは動きが鈍いので振り払うのは容易なのだが、厄介なのは小さい方で気が付かないうちに体に停まって築いた時にはもう刺されていたりするのだ、数も多く歩いていても手にぶつかるのがよく判る、それでも水に浸かっていると寄ってこなくなるので、出来るだけ流水の中に立ち込むようにすれば刺される事はほぼ無い、まぁほぼ無いのであって全く刺される事が無いわけではない、この日も三発やられてしまった。

 そんなアブを追い払いながら遡行していく、前回来た時と何か様子が違う魚が相当少なくなっていた、何故だろうと考えてみる、16日は雨が降ったので流されたか、釣られて抜かれてしまったのか、この二つに関した波あり得ないだろうな、感じとしてはイワナみずからこの流域から居なくなった様な気がする、昨年も10月初めに来た時はイワナが少なかった一昨年も同じ記憶がある、お盆を過ぎた辺りからイワナ達は姿を消すような気がする、ここはある意味閉ざされて流域なのだが・・・。


 ▲ 透明感のある体色のイワナ ▲

 そんな事を考えながら釣り上がっていくと終点に到達してしまった、ここまで川岸に足跡を見つけたが水から離れた場所にあったので不思議な感じをしていた、終点に来てパッキングされた地形図を拾った、どうやら足跡の主は釣り人では無く登山者であった様だ、と言う事はまたあの函を超えていったのか。

 その後引き返すのだが、アブに追われながらの脱渓となった。


 ▲ 終点の通らずの函 ▲
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