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7月1日 彼の函まで

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 7月1日 晴 イワナ32㎝

 いよいよ7月に突入、北海道も初夏である日が差せば気温は急上昇して暑くなる、とは言ってもやっぱり北海道である暑いと言ってもしれている、蒸し暑さも無く風が吹けば爽やかな季節である、今シーズン連休を終えてから天候は良いとは言えなかったが、まとまった雨も無く5月6月と経過した道南の渓は極端に水は少なくなっている、そして今回は日本海側に注ぐ川で比較的歩きやすい場所に入る事にした。

 夜明けと同時に自宅を出た、霧のかかった海岸線を北上して日本海側に峠を越える、峠を越えると一気に青空が広がった、峠を少し下り林道へと潜り込む、渓に立つと先週行った渓同様多くの土砂が流出したようで流れが昨年と変わっていた印象を受ける、変わっているのはそればかりでは無く魚影の濃さも大きく違っていた、2010年2011年とも晩秋に入り季節の違いもあるのだろうけど釣れる魚も少なく気が抜けた感があった、今回は型も数も十分満足できるものとなっていた。



 入渓ポイントは釣りの出来る流域のほぼ中間になるのだが、まずは上流へ向かう上流域に当たるのだが比較的落差が少なく歩きやすい、ここも残念だが海とは遮断されているイワナだけの釣り場となる、間隔をあけて水深のあるプールが現れる、ルアーを放り込んでやると束になってルアーを追ってくるイワナが見られる、ここでその光景を見るのは久しぶりである魚影が復活したと言えるだろう、障害物を二つ越え終点の通らずの函に行き当たる、水深も有り両岸は一枚岩で奥に行くには厳しい高巻きをしなければならない、ただ一度だけこの函が埋まり突き当たりまで行く事が出来た、だが前年な事にその先も同じような函が続いて行く事とが出来なかった、ここに来る度にここを超えたいと思う衝動に駆られてしまう、ここに来た人は必ず同じ思いをする事だろうと私は確信している。



 折り返して一気に下流部に向かう、入渓ポイントを過ぎて下流の行き止まりまで川原が広いので竿を出さず下る、そして釣り上がる最初は反応が無かったが少し上がった所からは、上流と同じだけのかそれ以上の反応の良さがあった、朝5時から入渓して最後の11時頃の脱渓まで約6時間、全行程釣り車に戻った時は十分満たされ他の渓に行く気にならなかった.



 この渓、以前は40㎝近い個体も居たので、今回尺止まりで完全とまでとはならないが、復活したと言えるのでは無いだろうか、後は水量が少し増えると更に趣が良くなると思う、また訪れるのが楽しみな渓である。


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