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10月30日 晩秋のアメマス

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 天候 晴れ MAX  アメマス 38cm イワナ 28cm ヤマメ 22cm ナメコ

 10月も末になり紅葉から落葉の季節、渓流の釣りも終わりを告げた、これからは大河のアメマスか止水へとシフトするのだが、私は大河は苦手なフィールドである、道南の河川でアメマスを狙うとなると的は絞られてくる、そんなフィールドでメジャーな所は大河であり未だに良い思いをした事は無い、大体そこに通い詰めた事が無いのである、良い思いを一回でもしたら通うのであろうけど、今回はアメマスのフィールド二箇所とニジマスのフィールドを廻ってみた。

 ここは友人に教えて頂いたフィールドで、誘われて初めて来た時はその友人とも空振りで終わった、昨年はタイミング良く入れて数本のアメマスを釣る事が出来て今年もタイミングを見計らっていた、私の行く事の出来るタイミングは実に微妙であり今回は仕事も絡んでいたので、この日立ち寄る事にした正直釣果は前日から期待していなかった。

 何故かって?前日ここを教えてくれた友人が立ち寄っていたのだ、日を改めて行こうとも思ったが当日の未明にこの川の目と鼻の先での仕事であったので、まあ1本ぐらいは釣れるだろうと高を括って行く事にした、どのみちこの川で一日過ごせるフィールドでも無いので釣れなきゃ他に行けばいいやなんて思っていた。

 夜が明けて明るくなってフィールドに向かう、車を止めて川岸まで向かう昨年は川に近寄っただけで、アキアジが産卵の準備で大騒ぎしているバシャバシャという音が聞こえてきたのだが、今回は静かな物だった、アキアジの群れは昨年から見るとかなり少なく産卵床を掘っているのも少なかった。



 まずは少し下流へ向かうやはりアキアジは少なく、アメマスからのコンタクトは無かった、そこから上流へとポイントなる淵やストラクチャーを意識しながら遡っていくが、ルアーをチェイスするアメマスはいなかった、折り返し地点の支流が分岐する深みのあるポイントの倒木下から、一度だけアメマスと見られるチェイスがあったがヒットさせる事は出来なかった、諦めて戻り最初の対岸から木が覆い被さっている所で、その上流へルアーをキャストしてドリフトさせるようにリトリーブすると、ガッという当たりがロッドを伝わってきた流れに任せた合わせとなりそのままランディング、30cmほどの白い魚体一抹の寂しさは感じたがボウズは回避したと思少し下流も探ってはみたが、魚の気配は無く別河川に移動する事にした。



  次に向かったのは手強いニジマスのフィールドで、川へのアクセスも容易な為人も多くはいっている、今回も日曜日で朝一の時間では無いので車が止まっているだろうと思ったが、目的の場所の付近には一台の車も止まっていなかった。



 タックルを手に車から少し離れ下流から入る事にして早足で歩いて行く、渓に入り前に来て反応の良かったポイントだけを探りながら遡行していくが、全く反応が無い魚影すら感じず車を止めた近くまで来た、カーブを曲がって中州となった場所の真ん中で倒木が目に入った、その倒木には丁度食べ頃のナメコが密になって生えていた、袋を取り出してきれいにナイフで切り取り詰め込んでいくと大きめな袋一杯に、この時はリュックは持ってこなかったベストの背中に入れてみたが大きく膨らみ重く妙な格好になっていただろう、しかし釣りの方はサッパリで少し上がっていくと二人組が上流から下りてきた、そういえばナメコ取りに夢中になっている時に車が上がっていく音が聞こえたおそらくその連中なのだろう、背の荷物も(笑)重いし車も近くであったので、その場はその二人に近寄る事無く林道に上がった、更に上流へという選択もあったが時間も余裕があったので大きく流れを変える事にした、アッ!この渓ボウズだった。


【ちょうど食べ頃のナメコ】

 最後に目指したのは単独で入るのはかなり勇気のいる場所で、夏場であったら入渓は控える所だ・・・おそらく(笑)。

 晩秋草も枯れ木も落葉して比較的見通しが良く時間も丁度12時、奥には行かない事にしてアメマス流域だけを探る事にして、時間も脱渓は3時と決めて入る事にした、荒れた林道を歩き入渓場所に向かう途中橋から下を覗くとアメマスがサーッと動いた期待が膨らむ。

 入渓ポイントに入りルアーキャストすると一投目から直ぐにヒット、二投目三投目次々ヒットする、ルアーをアメマスが束になってチェイスする姿はキャストしている本人が興奮するぐらいだ、つい大声で『楽しぃーっ!』と叫びたくなる、いやちょっとだけ叫んでいた(笑)。



 最初のポイントで30分は粘っていた、今この渓のアメマスの流域は短い距離は400m程、最初の100mで1時間は使った残り時間が少なくなって少し急いで上がってく、アメマスもそこからは上がっていけないので相当数溜まっていたようだ、だが型は40cmを超えるのは居らず餌も不十分なのか細身なものが多かった、イワナもいたがイワナのコンディションは比較的良かった、食性がいくらか違うのだろうか、まぁあれだけの密度であれば仕方が無いような気もするが。



 今回は前半はともかく後半は久しぶりに楽しい釣りが出来た、最初の川は再チャレンジしようと思うがリベンジの川はやっぱり足が遠のくなぁー。


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