Report day Weather DATA
10月17日 晴れ一時雨 イワナ・ヤマメ MAX 26・21
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<< キノコ狂想曲 >>

 道南の秋も深まる10月13日に携帯に一通のメールが届いた、送り主は今年の春に単身赴任から解放され岡山に帰られた工場長氏である、こちらには度々出張と言う形で来ているそうだが、やはりそこは仕事であり釣りが出来る状況では無かった様である、そして今回は週末に絡めて出張と合いなり移動日当日に釣りが出来る時間を作れた様で前日の宿泊の予約そして釣行の同行依頼の内容であった。

 最後に会ったのは3月の終わりで、実に半年ぶりである、職種や年齢は違えど釣りに関してはそんな事は些細なのとで全く関係はない、週末の再会が楽しみでしようがなくなってしまった。

 約束の日仕事は案外早く切り上げる事が出来た、帰宅後工場長氏を待つそして久しぶりの再会、そのまま二人宴会で釣り談義に花が咲く翌日の釣行場所時間を決め翌日に備え早めの就寝。

 釣行日当日は夜明け前に出発、工場長氏と最初の渓に向かう、入渓には林道の入口にゲート設置された為、アプローチは別ルートからのアタックとなる。

 車を停めタックルを手に藪を漕ぎ一旦川に降りる、100メートル程川を遡り林道に出てそこから更に0.5キロ林道を歩くと小さな橋が現れる、そこがフィシングスタート地点となる。

 流れは細く流程はその橋から入って終点となる滝まで2キロ程で高低差も少ない、渓に沿って林道もあり比較的安楽な渓と言えるだろう、だが小渓流では有るが魚影は濃く尺を超えるイワナも多く釣れる、それはあくまでもシーズン盛期の話である、今回は晩秋差し掛かる時期であり、釣果に関しては高望みは出来ない事は工場長氏も既知している事と思う。



  ロッドを降り始めるが、やはり終盤ともなると魚影は薄くイワナの動きも緩慢に見える、盛期にはしつこいくらいルアーを追うあの姿はない、フックに掛けるには一投目をより慎重にキャストする必要がある。

 ゴルジュ帯を進み滝に出会う、この滝を見るのは私は今シーズンは二回目だ、この滝の上にもイワナは居るが深追いする必要は無いと私は思っている、滝の手前の切り立った斜面をへばりつくように渓から抜ける、数十メートル笹藪を掻き分け林道に出る、車に戻るにはそこから30分の歩きが必要となるが、複数の釣行の場合は会話しながらの歩きも楽しい時間となる。





 今回の釣行はタイトルにもあるように釣りよりキノコが主な目的になった、渓の中盤でボリボリ(ナラタケ)が相当量見つける事が出来た、車に戻り急ぎ次の渓に向かう。


<< 午後の部 >>



 次の渓も工場長氏は春には上流部に直接アタックして入渓はいている、だがここの特徴である落差20メートル以上の巨石連なるダイナミックな流程は未経験と言う話であったので、今回の行程に含めてみた、入渓してしばらくは平坦な渓相、そして大きな石が見え始め落差の激しい荒々しい渓相を見せる巨石の渓である。

 入って直ぐ川原の立木の根本に倒木、良く見るとボリボリ(ナラタケ)の群生それもかなりの数がある、しかも笠は大きく柄は太く立派な物ばかりである、おもむろにリュックを背中から下ろし、袋を取り出し詰め込むこの一箇所だけで背負ってきたリュックはほぼ一杯になってしまった、しかしボリボリ(ナラタケ)は其処だけでは無く、倒木ごとまた流木ごとに発生していた、中には流木の破片の様な10センチほどの小さな木にも立派な笠を開かせていた。


   

 歩けば歩くだけ、見れば見るだけ、キノコの群生が次から次へと目に映る、既にリュックは満タン状態で背負っている、これ以上は入らないし巨石帯を超えるには手に持つ事も出来ない、そんな事をしている間に工場長氏は遙か上流にいる、勿体ないと思いつつ遡行に専念して跡を追う、そして突如雷が鳴りスコール状の雨の洗礼、渓に入る頃から小雨は降っていた、携帯で雲の様子も確認していたがこれほどの雨が降るとは予想出来なかった、工場長氏と協議して巨石帯の元までは平渓なので問題なしとして釣り上がる事とした、しかし状況によっては引き返す事も頭の隅に残しての話だ。



 しばらくして巨石帯が見えてきた、心配された雨も小降りになり増水もないので更に遡っていく、ここまでは釣れる魚種はヤマメが多くサクラマスの産卵も既に終わっていて、ヤマメの型は小さいがコンディションは比較的良い状況で有った。

 そしてここからはイワナ領域となるが最初に記したように、シーズンは既に終盤イワナの産卵はもう少し後のようではあるが、釣りとしては状況は良くない。



 巨石帯を越えてもキノコの群生は止まることを知らず次々と現れる、そこで巨石帯を越えた事でもあり袋を更に取り出してボリボリ(ナラタケ)を詰め込む、直ぐに袋は一杯になってしまった、脱渓地点にデポして置きまた工場長氏を追いかける。


 時間も3時を過ぎそろそろ脱渓を考えなくてはならない時間、工場長氏は名残惜しいそうにロッドを振っていたが、帰りの林道を歩く事を考え余裕を持って4時には車に着くように脱渓しようと工場長氏に伝える、山間部で夕まずめの釣りは敬遠と言うよりしてはならない、この時期の夕暮れは早いし薄暗い林道は羆との遭遇率が一段とアップする。



 今回の工場長氏との釣行、釣果やはり晩秋でそれなりであった、しかしキノコの収穫量はここ数年で一番であった個人的には満足だった欲を言えば連休が欲しいぐらいである、一人であったらキノコ採りに専念して釣りはしなかったであろうと思う。

 工場長氏には少し不完全燃焼であったろうと思う、是非来年は盛期に照準を合わせて再訪して欲しいと思う。

 その時は私も釣りに専念出来るでしょう。


Mountain stream fishig
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