< < 一線を越える(イワナの渓) > > |
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秋の気配を感じる9月、夏には緑一色の山も黄や茶の色が混じり初め、すすきの穂も風になびきイタドリの葉も枯れ始めた。
この日は9時まで時間が限定された釣り、朝4時半に起きてフィールドに向かう、着いたのは5時を少し過ぎた頃、今回は時間もあまりなく近くの流域久しぶりに入ってみる、入渓しやすくもあって釣果は最初から望んではいなかった・・・最初は。
この流域に前に来たのは4年も経つだろうか、その時は先行者もいて大して釣れた記憶はなく、終点の人工物の手前で良型のヤマメが数本釣れた記憶がある。
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釣り上がって行く、しばらくは反応が全く無かったしかしある地点を越えると、小振りなヤマメそして小振りイワナが釣れる、ある程度覚悟はしていたが想像以上の手応えの無さで、虚しさの欠片も感じなかった。
最後の障害物の下は大きなプールとなっていてそそられたが、結局の所ロッドを気持ちよく曲げる魚は出なかった。
時間を見るとまだ2時間程余裕がある、この際上の様子を見てみようと思ったのだ、障害物を越えるのは案外難しくは無かった、しかし、ここを魚は超える事は出来ない、超えられるのは人間と鹿そして羆ぐらいだろうね、まぁ越える人はいないだろうけど。
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そこを上がるとすぐ左に滝が見える高さは10m程、上がってきた落差を考えると元々は20mぐらいは有ったのだろうと想像出来る。
そこを過ぎると何処か見た様な渓相、障害物の上は平たい渓相である、所々淵が出来ていてそこが良いポイントになっている、釣れるのは当然イワナのみである。
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水量も少なくそんなに良い川ではないが釣れるイワナは良型が多い、尺前後がポイント毎に複数釣れる、渓は平たく広い渓なので何時も狭い所に行っている私には新鮮に感じた。
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しかし、その渓もしばらく行くと行き詰まる、函の入り口に到達する。
ここまで来るとその先は通過できない場所になるのは想像出来ていた。
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そして、お約束の行き止まりの通らずの函となる。
ここは上流から眺めた事がある場所なので、納得の今回の釣行であった。
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